声を使う人・スペシャリストの喉を守る!ボイストレーナーが教える「喉の味方」漢方とセルフケア

こんにちは。ボイストレーナーの林ゆうかです!

ボイトレコラムを読んでいただき、本当にありがとうございます。

今年の冬は、例年以上に乾燥や冷え込みが厳しく感じられましたね。雪が降る地域もあり、インフルエンザ(A型・B型どちらも!)やノロウイルスなど、体調を崩しやすいニュースも耳にします。

声を使うお仕事の方、ボイストレーニングのレッスンに通って下さっている方も、
喉の調子がイマイチだと、とてももどかしい気持ちになってしまいます…。

そこで声や喉の調子をサポートしてくれる味方!
漢方薬のお話です(^^)


1. なぜ冬は「喉のトラブル」が起きやすいの?

漢方の紹介の前に、まずは敵を知ることから始めましょう。冬に声が枯れやすいのには、明確な理由が2つあります。

① 声帯は「むき出しの粘膜」だから

私たちの声帯は、非常に薄い粘膜で覆われています。本来、この粘膜が潤っていることでスムーズに振動し、美しい声が出ます。しかし、冬の乾燥した空気を吸い込むと、声帯の水分が奪われ、まるで「乾いたゴム」のような状態に。その状態で無理に声を出すと、強い摩擦が起きて炎症(声枯れ)につながるのです。

② 血流不足による「柔軟性の低下」

寒さで体が縮こまると、首周りの筋肉も硬くなります。すると声帯付近の血流が悪くなり、声帯を動かす細かい筋肉がスムーズに働かなくなります。「喉が重い」「高音が出にくい」と感じるのは、喉が冷えて「冬眠状態」になっているサインかもしれません。


2. 歌う人におすすめの漢方4選

漢方は、身体に優しく作用し、身体が本来持っている「治す力」や「潤す力」をサポートしてくれます。

■ 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)

【こんな時に:声のかすれ、声の出しすぎ、本番直前】

名前の由来は「笛を破るほど響く声が出るようになる」という、なんとも心強い漢方です。

  • 特徴: 声のかすれ(嗄声)や、声の出しすぎによる喉の不快感に使われる代表的な漢方。
  • アドバイス: 歌手や講師の常備薬として有名です。喉を使いすぎた時、もともと喉の弱い方にもおすすめ。

■ 麦門冬湯(ばくもんどうとう)

【こんな時に:乾燥、乾いた咳、寝起きのイガイガ】

喉に「内側から潤いのミスト」を浴びせるようなイメージの漢方です。

  • 特徴: 粘膜を潤す成分(麦門冬)がたっぷり。コンコンと乾いた咳が出て止まらない時や、暖房で喉がカラカラの時に。
  • アドバイス: 喉の調子が悪い時に咳が出やすい方や、喉が乾燥した感じがよくある方は常備しておくと役立つかも。

■ 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

【こんな時に:喉の詰まり感、異物感、緊張による不調】

漢方の世界で「喉に梅の種が詰まったような感じ(梅核気)」と呼ばれる症状に効くお薬です。

  • 特徴: 気が滞っている状態を改善し、喉の緊張を解きほぐします。
  • アドバイス: 喉の異物感、イガイガ、詰まり感があるときに。本番前のプレッシャーやソワソワ感が喉の詰まりの原因かもしれません。

■ 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

【こんな時に:疲れが声に出る、体力が落ちている、慢性的な声枯れ】

「声に力が入らない」「夕方になると声がかすれる」という、エネルギー不足タイプの方に。

  • 特徴: 胃腸を整え、体の中から「気(エネルギー)」を補います。
  • アドバイス: 体力や気力を補いたいとき。慢性的な声枯れの体質改善にも。エネルギーが落ちていると、良い声は出ません。基礎体力を底上げすることも大切です。

4. 漢方と併用したい!日常の喉ケア習慣

漢方に加えて、日々のちょっとした習慣があなたの声をさらに輝かせます。

  • 「はちみつ」のコーティング力:殺菌作用のあるマヌカハニーや、喉を潤すレンゲはちみつを、スプーン1杯、喉にゆっくりと行き渡らせるように舐めることで、喉の乾燥や炎症のケアに非常に役立ちます。 漢方を飲む前後に取り入れると、喉の保護膜になってくれますよ。
  • ブクブクうがいの後にガラガラうがい:のどちんこのうらには、免疫を司るセンサーがあります。そこを洗うように意識してうがいするとウイルスが入りにくい。うがいの順番は、まずブクブクして口内をゆすぎ、次にガラガラしてそのセンサーを洗う、この順番でやってみてくださいね。
  • 加湿器+濡れタオル加湿器だけでは足りない夜は、枕元に濡らしたタオルを干してみてください。

5. 最後に:プロとしての体調管理

漢方はとても心強い味方ですが、魔法ではありません。

もし、以下のような症状がある場合は、自己判断せず、すぐに耳鼻咽喉科を受診してくださいね。

  • 声枯れが2週間以上続いている
  • 水を飲み込む時に強い痛みがある
  • 全く声が出ない、または血が混じる

「声を大切にする」ということは、自分の体と向き合い、慈しむことです。
練習できない日は、無理をせず「喉の休日」と割り切るのも、上達への近道です!

皆さんが、この冬を健やかな喉で乗り切り、最高の歌声を響かせられるよう、心から応援しています!


「のどのケアについて、もっと詳しく知りたい!」

「喉を傷めない練習方法はある?」

そんなお悩みがあれば、次回のレッスンの時にぜひ聞かせてくださいね。

一緒に、あなたにとってベストなケア方法を見つけていきましょう!

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~体験レッスンのご感想~

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